どせいたんさき。

ナスダヨー

今日のAPOD


超新星残骸 SNR 0509-67.5 に現れた美しいさざめきは一体何によって引き起こされたものだろうか?巨大な星雲とともに撮影された夜空のさざなみはハッブル宇宙望遠鏡によって 2006 年に,そして昨年末に再び撮影されたものであり,これまで知られていなかった詳細な構造まで映しだされている.赤い光で映しだされている構造はエネルギーの高い水素原子から放出される光 (Hα輝線) だけを通すことができるフィルタを通して撮影されたものである.このさざなみ構造が作られた正確な原因は未だ謎のままである.2 つの仮説が提唱されており,爆発によって放出された,あるいは爆発放出物が衝突した比較的密度の高いガスの一部がさざなみ構造の生成に関係していると考えられている.それに比べて赤みをおびて赤く輝く太いリング構造の成因は明らかになっている.膨張速度とライトエコー(反射光)の観測からこの超新星残骸はおよそ 400 年ほど前に発生した典型的な Ia 型超新星爆発によって形成されたと考えられている.超新星残骸 SNR 0509 は現在では 23 光年ほどの規模にわたって広がっており,地球からはシイラ座 (Dorado) の方角におよそ 16 万光年離れた大マゼラン雲の中に存在している.しかしながら,この膨張するリングは別の重要な謎を抱えている.超新星爆発によって発せられ地球を訪れたはずの光が,なぜ 400 年前に観測されていなかったのかということだ.

  • What is causing the picturesque ripples of supernova remnant SNR 0509-67.5? The ripples, as well as the greater nebula, were imaged in unprecedented detail by the Hubble Space Telescope in 2006 and again late last year. The red color was recoded by a Hubble filter that left only the light emitted by energetic hydrogen. The precise reason for the ripples remains unknown, with two considered origin hypotheses relating them to relatively dense portions of either ejected or impacted gas. The reason for the broader red glowing ring is more clear, with expansion speed and light echos relating it to a classic Type Ia supernova explosion that must have occurred about 400 years earlier. SNR 0509 currently spans about 23 light years and lies about 160,000 light years away toward the constellation of the dolphinfish (Dorado) in the Large Magellanic Cloud. The expanding ring carries with it another great mystery, however: why wasn't this supernova seen 400 years ago when light from the initial blast should have passed the Earth?

(写真はリンク先を参照)