読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

どせいたんさき。

ナスダヨー

今日のAPOD

火星 (Mars) に現れたこの黒い筋はどうやって作られたのだろうか.有力な仮説は水の流れによるというものである ― ただしその水は急速に蒸発してしまっている.画面中央付近に焦げ茶色で見えるこの筋は,火星の春と夏に現れるが冬の季節には消えさってしまう.来年の夏に鳴らなければ再び現れることはない.火星において水が流れたことを示すと解釈されるような痕跡として,これは最初のものというわけではないが,季節によって変動していることを示す手がかりを与えてくれたという点では初めてのものである.上記の画像は 5 月に撮影されたもので,マーズ・リコネッサンス・オービタ (Mars Reconnaissance Orbiter; MRO) に搭載された装置 HiRISE によって取得された複数の画像をデジタル処理で重ねあわせることによって作られている.この画像では色味が強調されており,火星の南側に存在するニュートン・クレータ (Newton crater) 内部の斜面が表示されている.この筋の存在は,さまざまな場所において火星表面のすぐ下には水が存在しているという証拠を強化するものであり,それゆえ,火星には水に依存するような生命体が存在しているかもしれないという推測を支援するものでもある. MRO ,マーズ・エクスプレス (Mars Express) ,そしてマーズ・オデッセイ (Mars Odyssey) といったような火星を周回する無人探査機を用いたこれからの観測によってこの状況は継続して監視されることとなる.そして,水が流れているという大変面白い仮説が検証 ― あるいは反証 ― されることとなるだろう.

  • What is causing these dark streaks on Mars? A leading hypothesis is flowing -- but quickly evaporating -- water. The streaks, visible in dark brown near the image center, appear in the Martian spring and summer but fade in the winter months, only to reappear again the next summer. These are not the first markings on Mars that have been interpreted as showing the effects of running water, but they are the first to add the clue of a seasonal dependence. The above picture, taken in May, digitally combines several images from the the HiRISE instrument on the Mars Reconnaissance Orbiter (MRO). The image is color-enhanced and depicts a slope inside Newton crater in a mid-southern region of Mars. The streaks bolster evidence that water exists just below the Martian surface in several locations, and therefore fuels speculation that Mars might harbor some sort of water-dependent life. Future observations with robotic spacecraft orbiting Mars, such as MRO, Mars Express, and Mars Odyssey will continue to monitor the situation and possibly confirm -- or refute -- the exciting flowing water hypothesis.

(画像はリンク先を参照)